
制御システムを狙うマルウェアと対策
1.制御システムを狙うマルウェア
制御システムを狙ったマルウェアには、次のようなものがあります。

2.サイバー攻撃への対策と、YOKOGAWAの取り組み
これらの脅威に対して、従業員の意識向上とトレーニングも欠かせません。フィッシング攻撃やソーシャルエンジニアリングに対する教育を行い、サイバーセキュリティに対する意識を高めることが重要です。定期的なサイバーセキュリティ演習を実施し、実際の攻撃シナリオを想定して対応能力を強化することも有効です。
一方、国の施策としては、サイバーセキュリティ基本法やガイドラインが策定されています。サイバーセキュリティ基本法は、国家全体のサイバーセキュリティを向上させるために2014年に施行されました。この法律は、政府機関、地方自治体、および民間企業が協力してサイバー攻撃に対応するための枠組みを提供します。また、基本法の下で策定されたガイドラインは、具体的なサイバーセキュリティ対策や手順を示しており、組織がサイバーセキュリティを確保するための基準を提供しています。
ガイドラインには、リスクアセスメントの実施、インシデント対応計画の策定、定期的なセキュリティ監査の実施などが含まれます。冒頭で触れたように、工場のサイバーセキュリティについては、「工場システムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドラインVer 1.0」が策定されており、工場システムのサイバーセキュリティ対策を実施する上で、参考となるような考え方やステップが示されています。
そして最後に、インシデントレスポンス計画を策定し、サイバー攻撃が発生した際の迅速かつ効果的な対応を準備することが重要です。これにより、被害の拡大を防ぎ、迅速な復旧を可能にします。
YOKOGAWAは、これらに対応するさまざまなサイバーセキュリティサービスとともに、「横河セキュリティプログラム」によるリスクアセスメントや教育、マネージドサービスなどを通じて、お客様システムのサイバーセキュリティ対策のPDCAをサポートしています。