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現行ERPパッケージのサポート終了が迫り、次期システムの検討が加速 今までの思い込みを一掃する、プロセス製造業に最適なツール選定とは ~課題編~

化学品製造業 X社

背景

2年後にERPのリプレース時期を迎えるX社。このタイミングで遅れていたDX化や、グローバルSCMを基軸とした全体最適化を図りたいと考えていた。しかし、現在活用しているITベンダは化学品の製造プロセスの知見に乏しく、特有の商慣習対応などに対して具体的な提案が少ないなど、不安も多かった。そのため次期システムの検討は難航を極めていた。

課題

ERPリプレース提案をもらうが、どのベンダも決め手に欠ける・・・

X社では、親会社と同じERPパッケージをオンプレミスの環境で使用していました。しかし、このパッケージは2027年でサポート終了が決まっており、早急な新システムの導入検討が求められ、経営企画室と情報システム部を中心とした、次期システム構築のプロジェクトチームを立ち上げ、検討を開始したのでした。

プロジェクトリーダーのK氏は、このときの状況を次のように振り返ります。
「プロジェクトはまず、現在のERPパッケージのクラウド版への移行について検討することにしました。しかし、現システムはカスタマイズを繰り返して、部分最適化されています。仮にこれを新バージョンのクラウド版に移行した場合、膨大なコストと開発期間がかかることが分かりました」

他にも、検討すべき課題は山積していました。例えば、国内外の5か所の生産拠点での利用を考えると、多言語・多通貨への対応がマストになること。また今までの反省から、可能な限りパッケージに既存業務を合わせ、作り込みを抑えたいなどです。更なるグローバル対応を考えると、海外メーカーのパッケージと考えがちですが、日本企業独自の商習慣にどこまで適用出来るか不安といった点もクリアにしなければなりません。

こうした顕在化している課題をRFPにまとめ、選定したERPベンダ数社とディスカッションを行いました。しかしどのベンダからの提案も、似たり寄ったりで、X社の要望や課題解決にフィットしませんでした。

ところが、マイクロソフト社の「Dynamics 365」を推奨してきた、横河ソリューションサービスのヒアリングとレコメンドは、他社とは全く違っていました。

課題のポイント

  • 既存のERPパッケージを新バージョンに移行すると膨大なコストと開発期間が発生
  • その他、独自商習慣対応やグローバル対応など、解決しなければならない課題が山積
  • ERPベンダ数社からの提案は、どれも似たり寄ったりで決め手に欠けていた